建災防　建設業労働災害防止協会 山梨県支部

建設業労働災害防止協会
山 梨 県 支 部　支 部 長
砂 田　武 士

　会員各位をはじめ関係者の労働災害防止に帰する取り組みは、地道な積み重ねによる実りとして、山梨県内の建設業における安全衛生水準の着実な向上に寄与してきました。
　一方で、昨年4月から実施されている時間外労働の上限規制への対応を含めた働き方改革の推進、慢性的な技能労働者不足の影響もあり、我々の労働環境が急速に変化する中で労働災害の発生リスクの高まりが懸念されます。
　当支部としては、一昨年4月に建災防本部が策定した第9次建設業労働災害防止計画を踏まえて、リスクアセスメントの確実な実施とその結果に基づくリスク低減措置の実施、「健康KYと無記名ストレスチェック」の実施及び建災防方式「新ヒヤリハット報告」を活用した労働災害防止対策の推進を図りたいと考えております。
　特に一昨年に引き続き、昨年も6月から9月にかけて会員の皆様にご協力いただき、安全衛生活動の一環として取り組み始めている建災防方式「新ヒヤリハット報告」について、更なる報告のお願いをしたところ、約900件の報告をいただき累計2,000近くがデータベースに蓄えられ、生成AIを活用した会員各社へのフィードバックに取り組んでおり、現場のKY活動への運用を期待しております。
　また平成28年から進めてきました「山梨県建設業ゼロ災宣言運動」は、今年で9年目を迎え、各社の代表者が、ゼロ災宣言を行うとともに、各個人の約束事をステッカーに記入し、ヘルメットに貼りつける「私のゼロ災宣言」をさらに活性化することで、建設現場に「安全の誓い」が溢れ、ヒューマンエラーの防止に寄与するものと考えております。
　なお、万が一労働災害が発生しますと、被災者の救護はもとより想像以上に様々な対応が求められることから、既に設置している「労働災害発生時における相談窓口」の周知を進め、再発防止に向けた取組やその後のフォローアップ等ニーズに合わせ、会員の皆様をサポートさせていただく所存であります。
　会員各位におかれては、本年も建災防の自主基準である「労働災害防止規程」の遵守の徹底を図るとともに、労働災害のない明るい現場を目指し、関係者が一体となって安全衛生活動に取り組んでいただきますようお願い申し上げます。

　皆様の益々のご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げ、ご挨拶といたします。